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【書評】とにかくウツなOLの、人生を変える1か月/はあちゅう

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ごぶさたしてます、レナ(@esp_rit)と申します。
本日は本のご紹介。さいきん本が多いですね。

女の子*1による女の子のための自己啓発本

この作品のターゲットは『女の子』です。この呼び方にツッコミ入りそうですが、ざっとこんなイメージ。

 

  • 若い(高校生くらいから20代半ばの女性)
  • 毎日楽しくないわけじゃない。でもどこかパッとしない
  • 普段あまり本を読まない

 

そういうひとにむけた自己啓発の入門書です。

 

本を読まない女の子の胸の内

わたしは『とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』のような本をあまり知りません。自己啓発本はそれなりに読みましたが、外国人のおじさんバーンだったり、タイトルドーンだったり、自己啓発本にうとい女性が、手に取るのはもちろん部屋においておきたくない雰囲気の本が多いです。

 

一方この本は、そんな彼女たちに手にとってもらえるよう工夫されています。

 

  • 表紙のイラスト、ちょっとゆるい
  • タイトル、そんながっついていない
  • キラキラしすぎていない

 

『幸せを手に入れる』とか『運命のカレと結婚する方法』とか書かれていたり、女性向け自己啓発本にありがちな、ピンクでちょっとスピ入った装丁本、それはそれで部屋においておきたくないですよ。内容はよくても、彼や友達にみられたら引かれるかもって考えるのが、この本を読んでみようと思う女の子たちの心境です。

 

どこかで読んだことのある内容で(が)よい

あらすじ

毎日を鬱々と過ごすOLの奈緒が会社を休んだ日、表参道で出会った真っ白な建物。「メンタルジム・ヒカリは人生を激変させたいあなたのための場所です」―書いてあったメッセージに、奈緒は思わず足を踏み入れた。奈緒を迎えたカウンセラーは、なんと人気モデルの中条ヒカリ。早速、容赦ない質問攻めをしてくるヒカリにひるむ奈緒だが、問いに答えていくうちに、漠然とした不安の正体が見えてくる。「決意は目に見える形に」「事実は変えられなくても、意味付けを変える」「時間がほしければ、通勤時間を長くする」―すぐに実行できるヒカリのアドバイスで、奈緒の生活は少しずつ彩りを取り戻していき...。見方が変われば、人生が、あなたが、色づいていく!

 

ということで、この本は入門書。ですから古くから自己啓発本で繰り返されてきたことが書かれていてもいいのです。目新しさむしろ不要。男女問わず、自己啓発本にかぎらず、本を日常的に読むひと向けではありません。

 

日常にもやもやを抱えているけど、普段はまんがやファッション誌くらいしか読まない女の子が、このブログにたどりつくなんてことはめったにないでしょうが、そういう女性、なんなら男性だって、“入門書”として手にとってみてはいかがでしょうか。

 

はあちゅう作品を読んだきっかけ


この記事を何度か読んでいるんですよ。何度かというのは、この記事を切り口に対話カフェの問いをつくれないかなーという興味から咀嚼しようと思って。はあちゅうさんのことは以前から存じておりましたが、著書を読んだのははじめてです。

 

おまけ:メンターについて考える 

とにかくウツなOLの、人生を変える1か月』のメンターは、中条ヒカリという女性です。職業はモデル。奈緒より年上ですが、見た目も性格も美しい魅力的な女性です。

 

お金や仕事の本のメンターはだいたいおじ(い)さんなので、この本のメンターが男性だったらどうだろう。と考えたんですが、ダイエット話や奈緒に自分を重ねる読者からすると、心理的距離が遠くなります。

 

じゃあどんな女性がいいだろう。モデルは、彼女の美しさが社会的に認められているという証です。正直、外見が主人公より劣る女性だったら、奈緒はメンタルジムに入らなかったでしょう。

 

この本のメンターは、自分と近くて遠い、遠くて近い存在です。起業家だとキツすぎるし、作家だとイメージしにくい。CAや秘書はいい線かもしれませんが、モデルにくらべると押しが弱く、デザイナーだと個性が強そうで、おなじOLは近すぎる。やっぱりモデルが適当でしょうか。

 

 過去にはこんな本を読んだよ

女性ホルモンゴリゴリ小説。おもしろいですが、この本も読むひとをかなり選びます。男性はやめておいたほうが賢明。

 

こちらは逆に、どちらかというと男性向け。淡々とした物語ですがエッジがきいていて笑えます。

*1:はあちゅうさんは、かわいらしさのある大人の女性という印象ですが、あえて女の子といわせていただく。

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